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血管性認知症

 「父が、病院で認知症と診断されたんです。」

 お話をお聴きすると、以前から兆候がみられたが最近特にひどくなった為、病院で診てもらったそうです。症状は非常にムラがあり、幻覚を見たり言動がおかしな時もあれば、逆にしっかりしているときもあるとのこと。

 

 病院での診断結果は、「血管性認知症」。実際に、脳内を撮影すると、血流が途中で止まってしまっている箇所が確認できるとのこと。

 ただ、治療方針がはっきりせず、薬も1回目のときにしか出されなかったそうで、当店にご相談にみえました。

 

 こちらのお父様は、以前別の症状で当店の漢方薬を飲んでいたことがありましたが、元々薬を飲み込むことが苦手で、錠数が増えてしまうと負担になるとのことだったので、黒の三七人参に絞って飲んで頂くようにしました。

 朝昼晩2錠ずつを、一日必ず3回(計6錠/日)

 朝晩の2回ではなく、朝昼晩の3回としたのは、一日を通して血液の流れを良い状態に保つ為です。ただ、量が少ないかもしれないと思った為、「もし効き目がはっきりしないようでしたら、1回3錠に増やしてくださいね。」とお伝えしました。

 

 二週間後に様子を伺ってみると、「良くなりました。以前のような行動が無くなりしっかりしています。本当に良かったです。」と言われました。

 「え? そんなに早く?」と、私も内心驚いてしまいました。

 ただ、今回とても早く結果がでた要因は、脳内の部分的な血流障害が起きた上での、限定的な脳機能障害であった為だと思います。

 もしこれが細胞の壊死にまで進んでいたら、これほど早い結果が出ることはなかったと思います。

 神経細胞の破壊が進んでいる場合は、第一目標として、血流改善によってその進行を抑えることから始まります。第二目標として、細胞の修復を待つことになる為です。

 

 西洋薬と漢方薬には各々の利点がありますが、毛細血管の循環障害を改善することにおいては、漢方薬が秀でていると私は思います。

 また、脳の病気の予防において大切なことは、単に血圧を下げることではなく、血管を丈夫でしなやかにし、かつ血液の流れを良い状態に保つこと。

 

 ご自分の身体に良いと思うことを、毎日続けていきましょう。