過敏性腸症候群

炎症や潰瘍など、はっきりとした異常がないにも関わらず、腹痛を繰り返したり、便秘や下痢が交互に起きたり、下腹部の張りを訴える症状。

 

ストレスや精神的な負担が重なり、自律神経の乱れが起きたことが原因と考えられる。

腸の動きは、自律神経により制御されているため、ストレスの影響は強い。


10代女性(高校生)

部活動が忙しく、ゆっくり休めない日々。

進級し、仕事や責任が増えたことで発症。

 

朝、学校に行く前や通学中に、腹痛が起こりやすい。

食欲も低下気味。

病院の検査では、ガスも堪っているとのこと。

 

病院の薬(一部漢方薬)を服用するも、腹痛の頻度はあまり改善せず。

 

症状や体質、生活リズムなど詳細に問診した上で、ストレス性の胃腸障害を改善する漢方薬と、

胃腸機能を強化する漢方薬を組み合わせて処方。

 

2週間後、服用している間は、ほとんど痛みが起こらなかったとのこと。

ただ、薬が切れたときに、何も飲まず様子を見ていたところ、寝ているときに腹痛が起きる。

 

ストレスの多い学校生活で、以前から生理痛も毎回あるとのことなので、選薬を体質改善にシフトする。

主に自律神経を整える漢方薬と、ストレス性の胃腸障害を改善する漢方薬の量を減らした組み合わせ、1ヶ月継続。

 

その後、胃腸は調子良く、生理も以前より順調になったとのこと。