先日LINE配信した内容とほぼ同じになりますが、6月9日の日曜日に「分子栄養学」の勉強会に参加してきました。
分子栄養学と聞くと難しく聞こえますが、要は私たちの身体の中で、栄養がどのように働いているかを知る学問です。
今回のテーマは「骨」と「貧血」でした。
その内容を、かいつまんで書かせて頂きます。
1.骨について
・牛乳に含まれる「リン酸カルシウム」は吸収されにくい
・骨のカルシウムを維持するにはビタミンDが必須
・日に当たることで、ビタミンDが生成
・イギリスの産業革命時、スモッグの影響で「くる病(骨軟化症)」が増加
・現代も室内で過ごす時間が増加傾向で、ビタミンD不足が顕著
・ビタミンDは、コレステロールから作られる
・胆汁が不足すると、ビタミンDなど脂溶性ビタミンが吸収されない
2.貧血について
・貧血とは、酸素が運べない状態
・赤血球の大きさによって、小球性貧血・正球性貧血・大球性貧血があり、
各々原因と対処法が異なる
・20~40代女性の21%が「貧血」で、65%が「かくれ貧血」
・貧血であることに気づいていない人も多い
・貧血は、イライラや気力低下、子供の学力低下の原因に
・コロナやインフル感染後は、必ず貧血になる
・赤血球を作る材料は、鉄だけでなく、アミノ酸、ビタミンB12、葉酸、カルシウムなど
・精神の安定には、亜鉛や銅、カルシウムなどのミネラルが必要
当店のレジ前には「新型栄養失調」というポスターを常に掲示しています。
その理由は、身体の不調の原因が栄養不足にあることに、お気づき頂きたいからです。
また、食事に気を使われていて栄養が十分に足りているようでも、消化吸収力が弱っていたり、元々身体の弱い人は、十分な栄養が吸収されていません。
今回の講師は普段漢方薬を中心に治療を行っている先生ですが、その方も「まず胃腸を改善する漢方薬を処方すると、治療成績が上がる」と仰っていました。
当店でも、胃腸を改善したり消化吸収を促す漢方薬をお勧めすることは、当然よくあります。
体調やメンタル不調の原因がわからず、病院をハシゴしてしまう方も見えるようです。
ですが、病気や身体の不調は、身体にとって本当に重要なことが足りていないときに起こるものです。
ぜひ当店で、栄養と吸収について考えてみましょう。
と、ここまでがLINEで配信した内容になりますが、ここからは補足をさせて頂きます。
まず、牛乳に含まれる「リン酸カルシウム」は吸収されにくい、という点について。
よく、牛乳が骨粗鬆症の予防になるのか、という議論がありますが、結論は難しいところです。
実際いろいろなデータがあり賛否両論あるようですが、身近な人から聞くお話ですと、「牛乳毎日飲んでたけど圧迫骨折に」という人も確かにいらっしゃいます。
僕の考えでは「少なくとも、牛乳を飲んでいるから大丈夫」ということは全くないですね。
カルシウムが不足し骨が弱ってくると、股関節や腰などの痛みなどにつながります。
そういった方には、当店では「パナパール」や「電解カルシウム」など、おすすめしていて、飲まれている方の反応は良いです。
また、赤血球が大きいとか小さいとか、検査で指摘された方はいらっしゃいますか?
これらも、栄養バランスの歪みや、栄養不良から起こることが大半ですので、これも食生活の見直しや、漢方薬での改善が可能です。
当店のお客様の中には、「漢方薬を続けていたら、病院の血液検査の数値が改善した」という方が、老若男女問わずいらっしゃいますので、漢方薬はやっぱりちゃんと効いていると思います。
また先ほども書きましたが、胃腸の消化吸収を漢方薬で改善することは、かなり大切なことです。とくに悪いという自覚がなくても、漢方薬で胃腸を元気にすることで、病気の治りも早くなります。
ちなみに、個人的なことを申しますと、僕は給食以外で牛乳を飲んだことは、ほとんどありません。また、市販のパンは購入しません。
僕はあまり、食べ物(食養生)のことはうるさく言わない方ですが、パンと牛乳はやめた方がいいと思っています。それと、市販のお菓子、糖類を含む飲み物全般。
こういったものを購入しなくなるだけで、健康状態は少しずつ良くなると思います。
またもし、健康に良いと聞いて、それを信じて何かを続けているにも関わらず、あまり健康状態が良くならないという場合は、一旦それを止めてみるのも良いと思います。
今はテレビや新聞、インターネットなどで様々な健康情報や商品の宣伝が流れていますが、ただの嘘だったり、個人差が大きく体質を選ぶものである場合もございます。
ご自身に合わなかったものは、無理に続けないようにしてください。