風邪・インフルエンザで困らない為に

 今では全く病院に行かなくなった私も、子供の頃は大変病弱で、度々近所の病院のお世話になっていました。その頃に浮かんだ疑問が「患者を診るお医者さんに、風邪はうつらないのか?」でした。

 

 今薬屋となった私も、風邪をひいた方のご相談に応じることは当然ありますが、これまで病気でお店を休むことなく、またインフルエンザにもかからずにいられたのは、常時手元に置いている自然薬のおかげと考えています。

 

 「風邪をひかば紫蘇(シソ)と陳皮(チンピ)と甘草(カンゾウ)と生姜(ショウキョウ)を入れて煎じて飲むべし」

 この唄は江戸時代の漢方医永田徳本が残した、健康イロハ唄の一説です。

 この唄の考えを活かした漢方の風邪薬が、「ホノピレチン」です。

 

 ホノピレチンには、9種類の生薬が配合されており、自然治癒力を高めて風邪を治す手助けをします。

 陳皮(みかんの皮)や生姜は、胃の働きを活発にして消化を助ける作用があります。甘草は解毒力があり、のどの痛みに作用します。

 その他にも、不用な熱や痰を取る桔梗(キキョウ)、新陳代謝を高め身体を元気にするおたね人参、血行を良くして身体を温める桂皮(シナモン)等が配合されています。

 ちなみに、紫蘇は「ホノピレチンせき」に入っており、アレルギーの毒を散らす働きがあります。 

 

 なるべく薬を飲みたくないし、風邪もできるだけひきたくないという方は、サンクロンを入れたお水、又はお茶を手元に置いておいて、時々飲むようにするのが効果的です。

(但し、分類としてはサンクロンも医薬品です。)

 

 又、日頃ストレスを抱えていたり、疲労が溜まっていると、身体の調子を整える栄養成分が欠乏し、その結果免疫力も下がってしまいます。

 

 そうならない為にも、睡眠不足に注意し、食事で不足しがちな栄養素は、自然薬で補うなどして、ご自身の生体防御反応が正常に働くよう心がけましょう。