· 

病気と戦う免疫

先日読んだ1冊の本をご紹介します。

題名は『がん「五人の名医」に生かされて』です。

 

「余命半年」の診断が下された後に、30年以上生きてこられた著者が書かれた本です。一見、「五人の名医」を紹介する本なのかな?と思ってしまいますが、著者の言う五人の名医とは、『光、空気、水、土、食物』のことでした。

 

自然の食物や水が、癌と戦う力になることや、自ら行ってきた森林セラピーのことなどが書かれていました。

 

太陽の光や空気、食べ物が彼女に治癒力を与え、そのおかげで生きてこられたことを、読む人に語っていました。

 

ただ、本の中で人間の名医を紹介していないのかと言えば、そういうわけではなく、そもそも「光、空気、水、土、食物の五人の名医に治してもらいなさい」と、口癖のように彼女に伝えていたのは、主治医だったようです。

 

また転院してすぐ、その主治医の方から、「私は助けることはできますが、あなたのがんはあなた自身がつくったものですから、自分で治してください。医者ががんを治すのではありません。あなた自身ががんと闘って、打ち勝つのです」と言われたそうです。

 

突き放すかのような言い方に患者さんは驚くようですが、「医者任せにしない」「病院の治療だけに頼らない」と言えるお医者さんは、名医と呼んで良いのではないでしょうか。

また、その病院に入ってまず行うことは、処置を待つことではなく、勉強だったそうです。どうすれば癌に打ち勝てるのかを徹底的に学ぶのです。

 

とくに著者に勇気を与えてくれたのは、がん細胞と白血球が戦う様子を記録した医学ビデオだったそうです。白血球ががん細胞を食い尽くす映像を目に焼き付け、「同じことが私の身体のなかでもおこっているのだ」と確信を強めたそうです。

 

健康な人の身体にも、毎日がん細胞が作られます。(一説には5000個とも)

できてしまったらその都度、免疫細胞と呼ばれるものが、がん細胞をやっつけにいきます。ですから、私たちは常にこの免疫が働くようにしなければなりません。 

 

コロナウイルスなどの感染症も同じく、免疫機能がウイルスの侵入を防いだり、増殖したウイルスをやっつけにいきます。

 

『免疫力を下げてしまうような治療や、薬物の連用は、逆効果にもなりえます。』

 

今、病気である人も、今、健康である人も、「免疫」が正常に働いてくれるよう、自然の力を借りて、自らの身体を守るようにしてください。