「身体のためと想って、食べなさい。」
子供の頃、食べ物の好き嫌いが大変多かった私に、親がそう言いました。
幼い頃は親の言うことがピンと来なかったのですが、学校で初歩的な栄養学を学んだことをきっかけに食材が持つ力に興味が湧き、苦手な物は全て克服できました。
大人になった今、苦手な食材が何一つないことが、ささやかな自慢です。
ただそれは自然な食材においての話で、「超加工食品」と呼ばれる食べ物に関しては、苦手というより避けるようにしています。
「超加工食品」とは、添加物によって製造された食品です。戦前には、存在していなかった食べ物です。
最近、何十年も前から使用されてきた「人工甘味料アスパルテーム」に発がん性があることをWHOが指摘した、という報道がありました。
もちろん、多量に摂取しなければ良いとのことですが。しかし、身体に良くない化合物や添加物は、アスパルテームに限ったことではありません。
禁止さえされなければ、ほぼ何でも食品に使えてしまいます。
また、輸入小麦に残留するグリホサートや、遺伝子組み換え食品など、日本中の人たちが気づかないうちに、毎日毎日、口にしています。
私は出来るだけ、自然な食べ物を食べて、生きていきたいと思っています。
また、薬や注射においても、自分の身体に入れるものは、慎重になりたいと思っています。
何十年も後になって「あれは身体に毒でした」と言われても困るので。
なぜこういったことを指摘するかと言うと、日本で病気になる人が年々増え続けているからです。
長寿国と言われたのも今や昔。
長く病気で苦しんだり、命を落とす人が、ここ最近は特に増えているのが、日本の現状です。
その原因は何でしょう? 日本人が真面目に薬を飲まないからでしょうか?
「いえ、日本ほど大量に薬を使っている国も珍しいです。」
少し昔の記事ですが、インフルエンザ薬タミフルにおいては全世界の75%を日本が消費していると報道されていました。
もちろんタミフルに限ったことではありません。
あらゆる薬やワクチンを、日本は大量に輸入し備蓄しているにも関わらず、「今、薬が不足している」などという報道が流れるのですから…。
「要は、薬を使いすぎなのです。」
「人は土から生まれる」「生命は海から生まれた」という言葉がありますが、生まれてから死ぬまでに必要なエネルギーも栄養も薬も、大地や海で生まれたものから得ることが、自然の摂理に寄り添った考えだと、私は思います。