「生薬配合」や「漢方薬」という記載を目にすると、何となく「体に優しい」イメージがありますが、実は必ずしもそうではありません。
生薬が配合されていても、その薬品の主成分が何であるかが重要です。例えば「プソイドエフェドリン」という成分。この成分が使われ鼻炎薬は、例年はよく効いたのに、今年はあまり効かないということがあります。この成分は交感神経を興奮させる作用によって、鼻汁をや鼻づまりを抑えることを目的としているわけですが、使い続けるうちに体に耐性が生じ、その結果効きが鈍くなることがあります。また、神経を興奮させる作用があるわけですから、漫然と続けると当然体への負担も避けられません。
ちなみに、そのような薬の添付文書には、心臓病、甲状腺機能障害、高血圧、糖尿病、前立腺肥大の方は、「服用しないこと」と、注意書きが記載されています。
また、鼻炎に効く漢方薬としてよく紹介される「小青竜湯」ですが、この薬は「胃の強い人」向けの漢方薬です。そもそも胃の強い方で、アレルギー症状が長く続くという方はあまりいません。出ても一時的な症状です。
強い人には効くのかもしれませんが、毎年鼻炎に悩まされているような人には、まず効きません。それどころか、体に負担をかけてしまい、余計に治りにくくなりますので、ご注意ください。体に合わない漢方薬を勧められたせいで、「漢方薬は効かない」という固定観念を持たれてしまうのは、非常に残念に思います。
当店がお勧めしているアレルギー性鼻炎の漢方薬には、これら体に負担をかける成分は含まれていません。よって、瓶タイプは、300錠(一日三回、大人が欠かさず服用して、33日分)のたっぷりサイズ。
体に優しいですが、即効性もあり、きちんと効果も現れ、シーズン前からの予防にも使えます。
昨今、花粉シーズンだけでなく、一年中鼻炎症状に悩まされる方もいらっしゃいますので、出来るだけ体に負担の少ないお薬を勧めたいと考えています。
ただ、他の鼻炎薬や新しい医薬品など、あれこれ試しても症状が治まらない方は、一度、漢方による体質改善を考えてみてはいかがでしょうか。