コロナ感染かと思ったら結果は陰性で、実際はもっと酷い病気だった話

2022年2月14日(月)午前中から、身体に異変を感じました。

激しい悪寒と頭痛。体温計を見なくても、熱が急激に上がっていくのがわかりました。

ただ、こういった高熱が出る症状は過去にも3、4年に一度くらいは経験しています。

39度以上の熱が出ても、だいたい次の日か遅くともその次の日にはケロッと治っていたので、今回もそうなるだろうと。

 

ところが、3日、4日経っても、高熱と頭の痛みが何度もぶり返し、これまでと全く様子が違います。

尚、喉の痛みや違和感などは始めから終わりまで全くなく、もちろん味覚異常も嗅覚異常も無し。

 

しかし「熱が出たらコロナを疑え」と言われるご時世ですから、お店も1週間完全に休みにさせて頂きました。

ただ、急な激しい症状で動きが全くとれなくなってしまったので、お客様にきちんとご連絡することができず、休みの間にご来店頂いた方には大変ご迷惑をお掛けしてしまいました。

 

17日(木)一旦症状が落ち着いたように感じたので、コロナ検査を受けてみることにしました。

ちなみに症状が出てすぐに病院に行かなかったのは、自分で車を運転できる状態ではなかったからです。

もし妻の運転で連れていってもらうと、妻がより一層、濃厚接触になってしまいます。

ですから自分でなんとかぎりぎり運転できそうになるまで様子を見ていました。

 

市の案内をネットで見てみると「かかりつけ医がある方はそこに電話で相談」と書かれていたのですが、僕は豊田市に移り住んでから一度も病院の診察に行ったことがなかったので、かかりつけ医はありません。

かかりつけ医がない方は「受診・相談センターに連絡」と書かれていたので、開始時間の朝9時すぎに電話をかけてみました。

センターの方に今の症状を聞れたので、「月曜日から熱が出て、今少し落ち着いてる」ということを伝えると、「症状が良くなってきたのなら、検査しなくてもいいのでは…」ということを言われました。

 

「え?でも発熱した人はコロナ検査はしないといけないのでは?」と思っていたのですが、必ずしもそうではないようです。

つまり、発熱症状があっても自宅療養で良くなったのであれば、とくに検査しなくても構わないとのこと。

なので、実際コロナにかかっても未検査のまま感染者にカウントされていない人達は相当数いらっしゃると思います。

 

「でも一応検査した方が良いと思いまして」と再度お願いすると、S病院さんを紹介してくれました。

それですぐにS病院さんに電話をしたところ、「今日はもう予約でいっぱいです。」と言われました。

でも元々、次の日の金曜日に行くつもりだったので、「いえ、明日受けたいのですが」と言うと、「でも、今日受けられたほうがいいのでは」と仰るので、「え?でも今日はいっぱいって…」と確認すると、「ですから、他の所で検査を受けられては…」と。

どうもあまり来てほしくなさそうな感じでした。

検査キットも不足しているといったことも仰っていたので、出来れば他所に行って欲しそうです。

でもなんとかお願いするとOKが出たので次の日の朝、病院に行きました。

 

病院内に入ると中に発熱患者用の部屋があり、そこに入り問診票を書きました

奥から防護服を着た看護師さんが現れ、体温、血圧、血中酸素飽和度を測った後、鼻に突っ込むタイプの検査をしました。

ちなみに、呼吸に関しては全く問題なかったので、血中酸素飽和度は98%でした。

 

PCR検査の結果は「陰性」。コロナ感染ではないとのこと。

僕が頭や首の痛みなどの症状をお伝えしたところ、担当医さんが下した病名は「髄膜炎」でした。

 

髄膜炎は重症化しやすく、致死率もそこそこ高く、入院に至ることも多い病気です。

ただ病院で測ったときの体温が一時的に37.0℃にまで下がっており、僕がハキハキと受け答えしていたので、追加の検査等は全くしてもらえませんでした。僕が元気そうに見えたのでしょう。

 

しかし、その数時間前までは割れそうな頭の痛みで悶えてはいたのですが。

(朝方は比較的熱が下がり痛みが軽減することが多く、夜になると痛みや熱が増すことが続いていました)

 

 

又、あくまで病院側も僕に対してはコロナが陽性か陰性かを調べるだけのつもりのようでしたので、それ以上の処置も検査もされず、「もし症状が悪化したら、すぐに救急車を呼んでください」と担当医さんに言われ、一応薬は抗菌薬だけを5錠もらってその日は帰りました。

ちなみに、看護師さんも担当医さんも物腰が柔らかく、丁寧に対応してくださいました。

 

しかし、この髄膜炎が細菌性なのかもわからず、果たしてこの抗菌薬が髄膜炎の原因にマッチしているのかわからない為、一抹の不安が。

家に帰ると、また直ぐに頭の痛みがぶり返して来たので、抗菌薬を飲みました。

するとその日の夜に嘔吐症状が。

頭の痛みのせいなのか薬の副作用かわかりませんが、その日からよりご飯が口に入らなくなり、身体の衰弱は増すように感じました。熱は38℃を超えないものの痛みや辛さは前以上に。

ただそれは、最初の5日間のダメージが大きすぎて尾を引いていただけかもしれません。

 

でも、お店の自前の漢方薬や栄養剤をいろいろと飲んでいるせいでしょうか。

月曜日からずっと普通に立ち上がって自分の足で家の中を歩けて、意識もずっとはっきりしており、嘔吐反応はあったものの結局一度も吐かなかったのでこの程度で救急車を呼ぶわけにもいかず、又、休日の救急外来に行こうか迷いましたが、結局土日の間は我慢してしまいました。

 

月曜日になりまだ頭が痛むので一度きちんと髄膜炎の検査してもらおうと思い、厚生病院に行きました。

9時50分に厚生病院に着き、先週の金曜日にコロナが陰性であったことを伝えても、改めてコロナ検査を受けなければならないと言われ外で待つことに。

発熱患者は外に並べられた冷たい椅子に座り、検査の順番をひたすら待ちます。

その日は雪が舞う寒い日でしたので、体調の悪そうな人が震えて待っている様子は見ていて可哀想でした。

僕自身も辛かったので「ここでもし倒れたら、すぐに診てもらえるかなあ」などと考えていたのですが、意識は相変わらずしっかりしてたので震えながらもきちんと外で順番を待ちました。

PCR検査ももちろん外で受けたのですが、結果が出るまで2時間くらいかかると言われ、今度は車の中でひたすら待つことになりました。

 

午後1時30頃にやっと病院内に案内され改めてコロナ陰性を告げられ、ついに診察待ちの状態になりました。

ちなみに僕以外にもたくさんの人が番号で呼ばれ、それらの人は全員陰性でした。

ですので、「発熱があれば、コロナ」というのは間違った認識だったようです。

 

病院についてから3時間半経過し待ちに待った診察です。

診察前に少し時間があったので、待合にあった血圧計で測定をしてみると、血圧は全く問題ないのですが心拍数が110ありました。

高熱が出てから1週間何度も高熱が出ましたが、その度に動悸がして心拍数がものすごく上がっているのを感じていました。

ですので心臓が少しきつかったです。

 

診察で症状を伝えると、すぐに血液検査や尿検査、さらに頭のCTを撮りました。CTは初めての経験です。

 

しかし検査結果によると、炎症反応は残っているものの脳には異常はなく、治りかけているとのことでした。

なので「髄液検査」まではする必要はないと判断して頂けました。

 

行く前は「最悪の場合、検査入院かも」とまで考えていたのですが、いつの間にか回復傾向に向かっていたようです。

自宅療養期間中、脳の血栓予防に「夢三七」、体力を落とさないように「パナパール」「サンクロン」「夢マリン」「ビタエックス」など、その他にも漢方薬を色々と服用していました。

 

担当医さんから「次の予約を入れておきますか?」「痛み止め等の薬はいりますか?」と確認されましたが、あとは自分で治せそうですし、また病院に来るのも嫌だし、薬局も寄りたくなかったので、次回の予約も処方箋も両方断り帰りました。

結局、夕方6時までかかったものの、脳に問題が起きてないことを確認できただけでもよかったです。

実際その日の夜からは割とよく眠れ、回復に向かっているのが自分でも良くわかりました。

それから3日後の朝には、犬の散歩に出かけられるまで回復することができました。